免疫と温浴

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今日は 2021年2月2日です。

免疫と温浴
 すでに規定路線ですが、政府は先月からの緊急事態宣言について、栃木県を除く10都府県で3月7日まで1ヶ月間延長する方針を固めたそうです。

あれこれ言っても始まらないので、粛々と今できることを進めるしかありません。

そのひとつとしてぜひ知っておいていただきたいのが「免疫力論争」です。

いま「お風呂で身体を温めて免疫力アップ」とか迂闊に言ったり書いたりすると、「免疫力なんて医学用語は無い!」「詐欺だ!」と噛みつかれる可能性があります。

試しに「免疫力 トンデモ」でネット検索してみると、そういった言説がいくらでも出てきます。

たしかに、抗がん剤の副作用を嫌がる芸能人が騙された話など、詐欺まがいの健康食品や民間療法で稼ぐ悪徳業者が横行していることによって、そのような認識を持たれても仕方ない面もあります。

しかし、世界中に免疫療法を真剣に研究している医学者は大勢いますし、確固たる現代医学の一環なのです。

一部の現象だけを見て免疫療法はインチキ、怪しい、と短絡的に考えてしまうのは非科学的な勘違いでしかないのですが、日本ではそういう考え方がかなり定着してしまっているようです。

有名な入浴科学者、早坂 信哉先生が監修したリンナイ株式会社の調査には、以下のような解説が書かれています。

──免疫力アップのカギは入浴による血流改善と体温上昇

免疫は「病原体に対する身体の総合防衛システム」です。何か特定のことをすれば、免疫力が劇的にアップするという方法はありませんが、免疫力を上げると考えられる生活習慣はあります。その1つが入浴です。免疫系では、免疫細胞が作られる場所と実際に機能する場所が体内では離れていますが、血流が良くなることで免疫細胞が体内を効率よく循環するようになり、免疫機能が向上すると考えられます。また、体温上昇そのもので免疫細胞が活性化されます。これらのことから適切な入浴が免疫力を上げると期待されます。──
株式会社リンナイ「入浴に関する全国47都道府県別意識調査(2020/10/21)」より
https://www.rinnai.co.jp/releases/2020/1021/images/releases20201021.pdf

思いっきり「免疫力」という言葉を使っていますね。

早坂先生に限らず、「病原体に対する身体の総合防衛システム」のことを、分かりやすく「免疫力」という表現を使って説明する医学者はたくさんいるのです。

昔から「冷えは万病のもと」と言われますが…

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